きのです。
この間、雨の中2日間キャンプをしてきました。
雨の日って嫌ですよね。濡れるし、汚れるし、疲れるし……。
でも落ち着いて振り返ってみると、晴れの日キャンプとはまた別の楽しさがあったなぁと気付きました。
今回は雨の日キャンプのメリット・デメリットをまとめてみます(あくまでも個人の主観を含んでおりますので、ご了承ください 笑)
デメリット
まずはデメリットから書いていきます。
だいたいみなさん一緒だと思いますがそもそもなぜ嫌なのか、というところを私の経験を交えながら、より具体的にしていきたいと思います。
設営と撤収が面倒くさい

雨対策をしながらの設営と撤収は、普段と比べると思った以上に時間がかかります。
しかもその間雨に打たれ続ける事になるので、徐々に体力を奪われていきます。合羽を着ていてもいつの間にか濡れているし、雨の中での設営・撤収は本当に辛いです。
特に大変だったのは、ペグの挿しにくさです。テントやタープを購入した際に付属していたペグを使っているのですが、ぬかるんだ地面に挿してもすぐに抜けてしまいます。
ゆるゆるです。
半ば強引にペグを挿して何とか設営しましたが、直後にちょっとした風にあおられたことでペグが抜け、大惨事に……。
幸いにもその日はベテランキャンパーさんと一緒にキャンプをしていて、しっかりとしたペグを貸してくださったので、なんとか設営を終えることができました。
後々聞くと、雨の日や砂浜では付属のペグだと厳しいそうで、ちゃんとした太くて強度のあるペグを持っておいた方が良い、と教えてもらいました。
また、雨が強くなってくると土が飛び散ってキャンプギアが土まみれになります。
コレ、本当に萎えます。
ウェットティッシュで拭き取ろうとしても、なかなか取れません。綺麗にしても夜寝て起きたらまた……なんてこともあってため息。
雨の日はキャンプギアの配置を十分注意しないと、本当に大変です。
アフターケアが大変

雨の日に撤収作業をする際、ほとんどの場合テントとタープは濡れたまま収納されます。
雨の降り方によっては、キャンプギアが土でベタベタになります。
これらをメンテナンスするのですが、これが結構大変です。キャンプギアについた土は、現地である程度綺麗にしておけばそれほど手間はかかりませんが、問題はテントやタープです。
濡れたまま放置しておくと、最悪黒カビが発生して使い物にならなくなりますので、メンテナンスは必須です。
晴れた日に干して乾かすのですが、収納袋から出して、干して、また収納する……若干、面倒くさい!
特にファミリー用のテントであれば、大きすぎて完全に広げて干すことが難しい場合も多く、度々ひっくり返しながら1日がかりで乾かす、と聞いたこともあります。
濡れる

雨の日キャンプが不人気な理由として、この「濡れる」というのが一番大きいかもしれません。濡れて不快な状態でキャンプをしても、何も楽しくないですよね。
地面がぬかるんでいたら、靴も汚れますし。
更に、暖かい時期でも場所によっては雨が降ることで、少し肌寒く感じることもあるかと思います。
何も対策をせずに夜を迎えて、めちゃくちゃ寒くて結局車中泊に……なんてこともあるかもしれません。
……実際、6月後半の暑くなり始めた時期に雨キャンプをした際、寒さに耐えきれず車中泊をしたことがありました……笑
メリット
次に、雨の日にキャンプをするメリットを書いていきます。
これまでデメリットを読んできて「うわ、やっぱり行きたくないな!」と思ったあなた!
私も同じ気持ちです 笑
それでも、雨キャンに行ってしまうんです。
雨の日には雨の日なりの良い所もあるので、そう捨てたものじゃないですよ。
時間を楽しめる

雨が降っていると外に出て何かをすることが極端に減るため、タープやテント内で過ごす時間が増えます。
そんな時に聞こえてくるのは、雨粒が水たまりに落ちた音や、木々の葉を打つ音。タープやテントを打つ音。
普段の忙しい日常の中では、なかなかそんな音をゆっくりと聞く機会もなくて。
ゆっくりと時間が流れている「非日常」であることを実感し、心にゆとりが生まれます。いわば、すごくリラックスするのです。
そんな中で例えば、画用紙に風景画を描いてみたり、読書をしてみたり。いつもの料理より少しこだわってみたり。誰かとキャンプをしているのなら、一緒にゲームをしてみたり。
新しく初めてみればいつも以上に心躍り、普段の生活でもやっているのなら、より一層楽しむことができます。
スローライフを満喫して気分転換がしたい、という方には、雨キャンはお勧めかな、と思います。
虫が大人しい

暖かくなってくると、どこからともなくやってくる「虫」。キャンプでの虫対策は必須ですよね。
これが不思議なことに、私が行った時の雨キャン(林間サイトです)では、あまり見かけませんでした。
雨に打たれないよう、どこかに隠れていたのでしょうか。
どんな理由にせよ、虫の数が少ないということは、本当にありがたいです。
虫との格闘が少なくなることも、上記の「時間を楽しむ」ことに繋がっていくのかもしれませんね。
人が少ない

これは本当に感じました。後々ぽつぽつとキャンパーさんが来られましたが、それまでの長い間は完全に貸し切り状態です。
場所も自由に選ぶことができました。
なんだか目の前に広がる自然を独占しているような気がして胸が躍ります。
特に雨が少し上がった際に散策に出ると、人の気配が無く気配りも必要ないため、自由に見て回ることができます。
昨今のキャンプ人気でキャンプ場には人が溢れかえっていますが、雨の中キャンプに行くことによって、静かなキャンプを存分に楽しめると思います。
ファミリーキャンパーさんにとっては、お子さんが他人に迷惑を掛けないか心配しなくても良くなるので負担が非常に少なくなります。
しかし雨だと子供が外で遊べなくなるじゃないか! という声も聞こえてきそうですが、逆にそれも良いことなのかもしれません。
タープ内で共同作業をしたり、焚火を囲んで家族でまったりしたり。普段の生活では決してすることがないような会話が、雨キャンのおかげでできるかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
雨の日のキャンプについての実体験や、伺った話をまとめてみました。
「週末キャンプの予約を取ってあるけど、雨だ……キャンセルするか……いや、どうしよう」
と悩んでいる方々の、1つの判断材料になることができれば幸いです。
それでは。
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